そもそも、このオリモノシートが開発されるきっかけとなった「オリモノ」には、どのような役目があるのでしょうか?
オリモノとは、膣や子宮の出口で作られる様々な分泌物が混ざったもので、膣内の潤いを保ったり、雑菌が入り込まないように守る役割があります。
膣や尿道周辺を「デリケートゾーン」とも呼びますよね?
そういうデリケートな部分を守ろうという、人体に備えられたシステムなのです。
オリモノの中には善玉菌が存在して、膣内の悪玉菌が増え過ぎないように働いています。
この善玉菌が何らかの理由で減ってしまったり、消えてしまったりすると、悪玉菌が増えすぎて「カンジダ膣炎」などの病気を引き起こすこともあります。
抗生物質を飲んだり、過労やストレスで体力が落ちた時など、要注意です。
カンジダはカビの一種のため抗生物質は効きません。だから抗生物質によって善玉菌が死んでしまうと、「邪魔者はいなくなった!」とばかりに暴れだしてしまうのです。
またオリモノは、生理周期によってその量が増えたり減ったりします。
例えば、生理直前や排卵期には量が増えます。注意深く観察していると、オリモノの量で「今月もそろそろ生理が始まるな」などと予測がつくようになることもあります。
ですので、単に量が多いからと言って「病気かも…」と考えるのは、早合点と言えるでしょう。